物性・分子工学専攻では、物性物理、材料、化学、バイオテクノロジー、ナノサイエンスなどの複数の分野が互いに密接に連係して物質科学の高度な専門教育を行うとともに、内外との交流を通じて学際的な研究を推進してきました。
科学技術における国際的な競争が年々熾烈になり、グローバルな視野を持ち独創的で競争力のある人材の養成、並びに国際交流、留学生の受け入れなどが大学院の大きな使命となっています。これらに応えるべく、高度な専門知識と複眼的視野を併せ持つ優れた専門家・研究者の養成を目標に、英語化や国際交流を含めたカリキュラムなど教育効果の更なる充実に取り組んでいます。
また、21世紀COEプログラム「未来型機能を創出する学際物質科学の推進」等のプロジェクトや、長年に渡り本専攻の研究・教育に貢献された白川英樹名誉教授の2000年度ノーベル化学賞受賞を記念した学際物質科学研究センターの設立など、物質科学の研究・教育の国際的拠点の形成も目指してきました。 2013年の筑波大学101+40周年記念事業では、これらの集大成である「物質科学週間」を企画し、青少年を啓蒙する体験実験教室、国際シンポジウム、記念出版など多岐にわたる事業を予定しています。
専攻長 日野 健一